ドロミテの山容アルプスのハート・チロル地方

2019.02.14

チロル地方 


チロルとは、オーストリアとイタリアにまたがるアルプス山脈東部の広域地名です。13世紀ごろ、城主チロル伯が勢力を拡大してからつけられた名称は、国として分断された現代でもなおチロルという名称で親しまれています。

心やすらぐアルプスのハート


ひとたび歩けば爽やかな風と心地のよいカウベルの音色、視界いっぱいに広がる可愛らしいお花たち。「牧歌的」という言葉がこれほど似合う場所が他にあるでしょうか。いつからか「アルプスのハート」と呼ばれるようになったのは、訪れた者が第二の故郷のように心の安らぎを感じてしまうことからなのかもしれません。ぜひトレイル上に設置してあるイスに腰を降ろしてみてください。風を感じ、緑を感じると自然と心穏やかになります。気が付けばチロルの虜になっていることでしょう。

イスを見つけたらのんびりお休みください

百花繚乱の高山植物たち


山を歩けば、とにかく花の多さに驚かされます。日本でも馴染みのあるワスレナグサやキンポウゲ、チョウノスケソウをはじめ、アルプス特有のアルペンローゼ、黄色いサクラソウなど百種を越えるであろう花たちが溢れんばかりに咲き乱れています。6月下旬から7月中旬は花の最盛期でお花好きの方にもおすすめです。

チロルに咲く高山植物たち

緑豊かな放牧風景


トレッカーよりも動物に出会うことが多いのも印象的です。牛や山羊、馬などの家畜が、のどかな大地で悠々と放牧されています。日本では自然放牧というスタイルはそれほど多くありませんが、ヨーロッパでは当たり前で特にチロルでは顕著です。日本の牧場で職場体験をしていた私にとってはカルチャーショックを感じた一面でした。彼らの横を歩くと目が合うこともしょっちゅうで、「そんなに急いでどこに行くのか」とでも言いたげな表情にはついつい笑ってしまいます。ゆったりと、のんびりと、チロルはそんなスロースタイルで楽しんでいただきたい私のマイベストエリアです。

ついつい世間話でもしたくなる顔で見てきます


こんにちは。仲良し3頭の牛と目が合いました


生産者からできたてチーズを購入し記念写真「はいチーズ!」

宇津木 健宇津木 健

名古屋営業所
出身地:岡山県岡山市