ドロミテの山容名峰・マッターホルン(4,473m)

2019.05.30

アルパインツアーの原点


1965年、マッターホルン北壁の日本人初登攀を成し遂げた芳野満彦(アルパインツアー元会長)は、当時、一般的には遠い憧れの山々であったヨーロッパ・アルプスへのハイキングツアーを1969年の夏に実施しました。当時は現代のように航空便ではなく、船でヨーロッパへ渡るか、シベリア鉄道に乗車し、モスクワを経てスイスへ向かうのが一般的でした。
その後、世界中の山岳地域へ次々と企画し、実施しておりますが、アルパインツアーの原点は、このスイス・アルプス・ハイキングの素晴らしい山々をたくさんの方に紹介したいというおもいから始まりました。
今年は、創業50周年を迎え、当時、ご参加された方々と同じ旅を再現する企画を発表しております。
ウラジオストックからモスクワまで世界一の長距離を走るシベリア鉄道に乗車して、列車の旅を楽しみながら遥々、目的地のスイスを目指す企画です。スイス・アルプスでの感動に加え、日本からスイスまでユーラシア大陸を陸路で横断し、当時の雰囲気とスケールを満喫していただけることと存じます。

シベリア鉄道


マッターホルン

山岳リゾート・ツェルマット


スイスは、日本の九州ほどの面積ですが、たくさんの山岳リゾートがあり、それぞれの地域で特徴あるリゾートスタイルと山岳風景を楽しむことができます。スイスは世界でも人気の国のひとつであり、たくさんの登山愛好家が訪れる観光立国です。観光客のための利便性として、鉄道や道路また、山岳リゾートではゴンドラやリフトなどが整備され、好展望地へ円滑にアクセスできるよう交通網が張り巡らされております。
名峰・マッターホルンは、山岳リゾートのツェルマット村が山麓となります。町からマッターホルンが望め、ツェルマットも利便性では他のリゾートと同様で有名な標高3,090mのゴルナーグラート展望台まで登山列車で訪れることができます。
ゴルナーグラート展望台からは、マッターホルンをはじめ、アルプスの女王と呼ばれるスイス最高峰モンテローザなど360度の山々に囲まれ、眼下には雄大なゴルナーグラート氷河を見下ろすことができる別天地です。ゴリナーグラートは、一生に一度は、訪れたい場所のひとつとなっています。
また、ツェルマットの町中は、多くのお店が立ち並び、登山用品店やおみあげ屋、レストランなど多く、滞在中も私たちを楽しませてくれる素敵なリゾート地です。

ゴルナーグラート駅


モンテローザとゴルナー氷河

名峰・マッターホルン


マッターホルン初登頂は、1865年7月14日、エドワード・ウィンパーをはじめとするイギリス人登山家たちが現地のミシェル・クロとタウクヴァルター父子をガイドにして初登頂しました。しかし、不運にも下山中、滑落でロープが切れ、4人が死亡するという悲しい出来事がおきました。 マッターホルン下山中の滑落でロープが切断されたことについて、様々な謎や憶測など未だベールに包まれた話もありますが、そのような物語を持つマッターホルンもツェルマットの町から眺める山容は、北面と東面の間に伸びるヘルンリ稜を中心に実に美しいピラミッド型をした姿を披露してくれます。ツェルマット周辺のハイキングは、殆どのコースでマッターホルンを目印にしながらハイキングを楽しむことができます。夏はアルムに咲く花々と共に素晴らしい山岳展望のハイキングを楽しむことができます。

リッフェルゼーハイキング


マッターホルン

亀田 広明亀田 広明

東京本社
出身地:神奈川県