ドロミテの山容カンチェンジュンガ ゼム氷河

2019.07.04

至近距離から巨峰カンチェンジュンガを仰ぎ見る


カンチェンジュンガ(8,598m)はインドとネパールの国境にそびえ立ち、エベレスト、K2に次ぐ世界第三位の高峰で、‘’5つの偉大な雪の宝庫‘’といわれ、中央峰、西峰、南峰、主峰、東峰の5つのピークをもつ巨大な山塊です。インド側の展望地は、南峰を望むゴチャラが一般的に知られていますが、カンチェンジュンガを取り巻く氷河の中で、もっとも大きいといわれるゼム氷河側に、レストキャンプ、グリーンレイクという2つの展望地があります。この2つの展望地の特徴は、ゼム氷河のサイドモレーン上に位置し、カンチェンジュンガの東面にあたるため、朝焼けにはカンチェンジュンガが真っ赤に染まります。また、レストキャンプ、グリーンレイクともに、至近距離から、カンチェンジュンガを仰ぎ見るトレッキングコースであり、滞在しながら、心行くまでカンチェンジュンガの展望を望むことができます。
また、レストキャンプからは、もうひとつの世界最美の名峰といわれたシニオルチュ(6,887m)を超至近距離から仰ぎ見ることができます。また、このコースは、特別許可書が必要なコースであり、日本人はおろか、外国人トレッカーも非常に少ない、たいへん貴重なコースです。

レストキャンプ付近からの真っ赤に燃えるカンチェンジュンガ


長大なゼム氷河を眼下に歩く。左奥はブータンの名峰チョモラーリ


ゼム氷河の源頭部分グリーンレイクからの展望


カンチェンジュンガ

もう一つの世界最美の山と言われたシニオルチュー


第二次世界大戦前までは、シニオルチュー(6,887m)は、世界で最も美しい山と言われた秀麗な雪山です。展望地レストキャンプからは、直線距離で約5kmという超至近距離からこの全容を仰ぎ見ることができます、ゼム氷河の舌端から、レストキャンプに近づくと、突然、このシニオルチューの姿を望むことができます。まさに、息を飲むような感激です。


レストキャンプ付近からのシニオルチュー


朝焼けのシニオルチュー

久保 典彦久保 典彦

東京本社
出身地:三重県