ドロミテの山容知られざるインドネシアの山旅の魅力

2018.05.18

 2018年3月下旬にインドネシアからガイドのメルディ・センドック氏が来日し、初の「インドネシアの山旅 特設説明会」を開催しました。最近ではFACEBOOKなどのソーシャルネットワークにより、インドネシアの美しい山々の景色が世界中に発信され、登山やハイキングの人気が高まってきています。私もインドネシアの山旅に魅了された一人で、毎年インドネシア・ツアーに同行し、また企画にも携わっております。インドネシアには大小17,500以上もの島々から形成されており、独自の文化や習慣を持っています。今回は、まだまだ知られていないインドネシアの魅力を代表する島の最高峰とともにご紹介させていただきます。

≪見て楽しい、登って楽しいジャワ島最高峰スメル山(3,676m)


 富士山より標高がちょうど100m低いジャワ島最高峰スメル山は3泊4日で山頂を目指します。山頂からは定期的に水蒸気爆発をおこす迫力の景観を間近で望むことができます。水蒸気爆発を起こすことにより定期的にパワーを噴出し、大きな火山活動に発達しにくいと言われています。インドネシアの登山では、全てのコースにコック、ポーターが同行しますので、サポート体制も安心して任せることができます。スメル山からの下山は、富士山の須走コースのように豪快な砂走りを楽しむことができます。また登山後は、プナンジャカン展望台から朝日の輝く壮大なスメル山の景色を楽しむことができます。

プナンジャカン展望台から望むスメル山(中央奥)


≪雄大な火口湖セガラ・アナ湖を持つロンボク島リンジャニ山(3,726m)


 山頂から望む景観はインドネシアの山の中でも随一の展望を誇るリンジャニ山は、ロンボク島の最高峰です。1泊2日の健脚向けのコースで、牧歌的な草原帯からはじまります。標高が高くなるにつれ、砂礫上の斜面となり、外輪山の稜線に到着するとカルデラ湖セガラ・アナ湖の美しい景観を望むことができます。苦労した分感動もひとしおです。また遠くはバリ島アグン山も見渡すことができます。下山後は、伝統舞踊レゴン・ダンスを楽しみますが、インドネシアの山旅は文化との触れあいや下山後のビーチ・リゾートでゆっくり過ごすことができることも魅力の一つです。


山頂からは壮大な景観を楽しめる



≪トラジャ文化にも触れる旅 スラウェシ島ランテマリオ山(3,478m)


 一昨年9月に視察をおこない、昨年記念すべき第1回目のツアーが実施されました。一から作りあげた企画ということもあり、私自身思い入れが一番ある山旅です。トラジャ・コーヒーで有名なスラウェシ島の最高峰はランテマリオ山です。ここはまさに秘境で登山口の村人も日本人をはじめて見たという方ばかりで、多くの方が歓迎してくれました。コーヒー畑から登山が開始し2泊3日の行程で山頂を目指します。ランテマリオ山は死火山で、活火山エリアでは見られないウツボカズラや寄生の蘭など非常に珍しい植生と出逢う事ができます。また、下山後はインドネシアでは珍しいキリスト教と土着宗教アルク・トドロとが上手く融合し独特な文化が育まれたトラジャ文化を楽しむこともできます。もちろんお土産のコーヒーも人気です!

独特な文化が持つトラジャ文化にも触れる


≪インドネシア活火山最高峰 スマトラ島クリンチ山(3,805m)


 今後、これから企画を予定しているコースをご紹介いたします。インドネシアの活火山の中では最高峰を誇るスマトラ島最高峰クリンチ山です。登山口からは古くから続く茶畑の景観が広がり、その背後に均衡とれた山容を誇るクリンチ山がそびえたちます。2泊3日で山頂を目指す山旅です。クリンチ山を有する世界遺産産クリンチ・スブラット国立公園は、珍しい植物が自生し絶滅が危惧されているスマトラトラなども生息する自然豊かなエリアです。



 他にもバリ島アグン山やコモド島ハイキングなど魅力あふれる山旅がございます。全ての島を巡るのは大変ですが、これからも公私ともにインドネシアの島々を巡り山と文化に触れていきたいと思っています。ぜひ一度、魅力あふれるインドネシアの山旅にお出かけください!!




竹森 壮孝竹森 壮孝

大阪支店
出身地:長崎県