flag 創業50周年記念特別企画
南アフリカ

2019.09.12

 創業50周年記念特別企画の最後を飾るのは南アフリカのサファリの旅です。弊社が南アフリカのハイキングの旅を始めたのはさかのぼること1999年のことで、当時、南アフリカは、人種差別政策アパルトヘイトを乗り越えたばかりで、ラグビーのワールドカップの自国開催を無事に終え、国のすべての人々が新たな期待でいっぱいになっていた頃でした。今年でちょうど20年目を迎えます。当社ではこれまで、8月から9月にかけての春の一時期、乾燥の大地を埋める花々が見られるナマクワランドのコースから、豊富な固有種の花々が見られるケープ半島のハイキングコース、南アフリカ最大の山岳地帯ドラケンスバーグでのトレッキングやクルーガーでのサファリなど多彩なコースを手掛けてきました。今回、創業50周年記念特別企画でご紹介するのは南アフリカの玄関口ヨハネスブルクから東へ移動したリンポポ州とムプマランガ州です。この2つの州は南アフリカにあってもっとも野生動物が豊富に生息し、ある意味アフリカらしさをもっとも感じられる場所でもあります。アフリカに魅せられたオーナーが手掛けるテント・キャンプに連泊する南アフリカ・サファリの旅をお楽しみください。


【創業50周年記念特別企画】テント・キャンプでめぐる南アフリカ・サファリの旅11日間



1.周囲の自然環境に深く配慮して建てられた厳選のキャンプに泊まる


 今回の旅では、アフリカの大自然に魅せられてツーリズムに関わって35年のアフリカのエキスパート、デンマーク人のソーレン・ラスムッセン氏の経営するサファリ・キャンプに連泊する企画です。35年以上もアフリカのツーリズムに関わり、アフリカの大地に暮らす人々と動植物への深い愛情をもって、運営されるサファリ・キャンプはいずれも、氏の現地への深い愛情と情熱を感じられるキャンプです。自然環境に深く配慮されて建てられたサファリ・キャンプは自然保護区のまっただ中に建ち、夜中ともなれば、野生動物の鳴き声や気配を感じながら眠る、本物のアフリカの体験を生活面でのストレスなしに経験できるはずです。


写真1_広さ60㎡のクルーガーの快適なテント・キャンプ

広さ60㎡のクルーガーの快適なテント・キャンプ


写真2_広さ60㎡のクルーガーの快適なテント・キャンプの室内

広さ60㎡のクルーガーの快適なテント・キャンプの室内



2.ウォーターベルグ


 到着日の翌日から3連泊するサファリ・キャンプは、ウォーターベルグにある「ハニーガイド・レンジャー・キャンプ」になります。ウォーターベルグはその名の通り、湖や沼地が点在する高原台地と岩山を擁する地域です。周囲のブッシュベルト(亜熱帯森林地帯生態系)と呼ばれる乾燥した周囲の環境と比べると、この山の高低差と点在する湖や沼地のおかげで、とても植生豊かな土地になっており、今でこそ、ここに暮らす動植物にとって素晴らしい楽園になっていますが、この場所はごく最近まで南アフリカでもっとも無名の場所でした。一度は土地の所有者によって、耕作地や放牧地として開発されたこの土地でしたが、近年は動植物の保護とツーリズムの発展、このサファリ・キャンプのオーナーのように深い愛情と地域経済の発展にも心をくだいた経営者によって動植物を保護する自然保護区としての整備が進みました。クルーガーほど有名ではありませんが、とくに絶滅が危惧されるシロサイが数多く見られる場所として知られています。


写真3_湖や沼地が点在するウォーターベルグ山麓は、植生豊かな土地

湖や沼地が点在するウォーターベルグ山麓は、植生豊かな土地


写真4_ウォーターベルグで出会ったシロサイ

ウォーターベルグで出会ったシロサイ



3.クルーガー/マンイェレティ動物保護区


 南アフリカ随一の野生動物の宝庫として知られるクルーガー国立公園は、日本の四国にも相当する広さを誇る公園です。南アフリカのサファリのブランドとして有名な国立公園ではありますが、その広大さと管理するレンジャーの数、国立公園ならではの規制など諸条件を考慮すると、野生動物たちとの出会いを楽しむサファリにはかえって不向きなことが多く、現在ではクルーガーに隣接する動物保護区の方がずっとサファリに適していることはよく知られるようになりました。そんな隣接する動物保護区の中でも今回宿泊するキャンプ「ハニーガイド・コカモヤ・キャンプ」のあるマンイェレティ動物保護区は、クルーガー国立公園に隣接する動物保護区の中でもとくに評判が高く、ビッグ・ファイブに代表される大型野生動物との出会いはもちろん、サファリをするツーリストの数も少ないことがとても好評な動物保護区です。よりリラックスして自然な姿の野生動物に出会えることこそサファリの醍醐味だと思います。


写真5_イキイキと暮らすゾウの家族

イキイキと暮らすゾウの家族


写真6_ジープの前に現れたシロサイ

ジープの前に現れたシロサイ



4.ウォーキング・サファリ


 朝のサファリ・ドライブを終えた後、朝食をキャンプで食べた後は、レンジャーとともにウォーキング・サファリに出かけます。自分の足で大地を踏みしめて歩くからこそ見えてくるものがあるはずです。動物の足跡や足元で健気に生きるフンコロガシなどレンジャーの解説に従い歩き、ウォーキング・サファリ中に野生動物と出会えたときは感動もひとしおです。歩くことに苦痛を感じない仲間でいくからこそ感動を共有できる瞬間でもあります。


写真7_レンジャーとともにウォーキング・サファリへ

レンジャーとともにウォーキング・サファリへ


写真8_ウォーキング・サファリ中にキリンに遭遇、感動もひとしお

ウォーキング・サファリ中にキリンに遭遇、感動もひとしお



5.サンダウナー、アフリカ流の1日の楽しみ方


 アフリカを旅するたびに思うのは、他の国に比べて、その旅行サービスのクオリティが格段に高いことです。アフリカ通の旅行関係者にその理由と背景を聞くと、アフリカの旅行はアドベンチャー・ツーリズムの歴史が世界でもっとも古く、はるか昔、ヨーロッパ人がアフリカ大陸に乗り込んで植民地を作ってきた時代から続くもので、とくに最初はヨーロッパの大金持ち相手のハンティングのサービスを提供してきた歴史からくるものとのことです。野生動物の活動が活発になる朝、夕のひとときが最もサファリが楽しめる時間ですが、夕陽の沈むちょっと前には、「サンダウナー」といってアフリカの大地に沈む夕陽を眺めながら、ワインと一緒に、軽食が提供されるなど、まさにアフリカ流の優雅な時間の過ごし方だと思います。ぜひ、一生に一度のアフリカの大地を肌で感じる旅にご参加ください。


写真9_夕陽を見ながらリラックス、サンダウナーを楽しむ

夕陽を見ながらリラックス、サンダウナーを楽しむ


写真10_焚火を囲んでの夜天での夕食

焚火を囲んでの夜天での夕食


写真11_アフリカの大地で迎える日の出

アフリカの大地で迎える日の出


川高 雄 川高 雄

東京本社
出身地:千葉県