2019.12.26
創業50周年企画特別企画のフィナーレを飾る「テント・ハイキングでめぐる南アフリカ・サファリの旅11日間」のコースに同行してきました。本コースは2年前に動物に深い愛情と情熱を注ぐデンマーク人ソーレン氏と弊社社長・芹澤が出会ったことから生まれました。芹澤自身が現地下見を行い、この土地の持つ魅力と洗練されたサービス、そしてアルパインツアーらしさが一体となったコースで設定させていただきました。
印象に残った日程5日目を振り返ります。
早朝、鳥のさえずりを聞いて目が覚めました。温かいコーヒーと軽食をお腹に入れ、少し肌寒い中ジープに乗って出発しました。山の上まで車を走らせ日の出を待っていると、崖に一匹のヒヒが現れ彼方に向かって雄叫びを上げました。一日の始まりを告げるかのような声は反響し、呼応するかのように太陽が昇りました。まるで映画のワンシーンのような出来事でした。
その後、山上大地を歩きながら、独特の植生や生態についてガイドから学びます。目を上げるとシマウマがこちらをジッと見つめていました。遮るものはない、同じ目線で、同じ土俵です。「ウォーキング・サファリ」で出会うワイルドライフは命の対峙そのもので、言い表せない緊張と興奮を感じました。
一度キャンプに戻り食事と休息をとり夕方再びジープでサバンナへ向かいました。
道中、湖で動くものを見つけ、よくよく見てみると水面に目と鼻が出たり沈んだり、、カバです。期待の眼差しを感じてか大きな口を目一杯に開けて応えてくれました。
いいものを見れた、とキャンプに戻っているとガイドが言います。「静かに…!」車が止まりその先には、横たわるインパラとチーターがいました。歓声を抑え夢中で写真を撮っていると突然チーターが視界から消えました。と、思ったと同時にジープすれすれを走り抜けインパラの子どもをハントしたのです。一瞬のできごとでした。
真っ赤に染まる夕焼けと狩りの余韻に浸りながら帰路につきました。夕食時にはキャンプスタッフが伝統的な歌を披露してくれ「THEアフリカ」を感じる一日となりました。
他の日も、至近距離でオスライオンと目が合ったり、ヒョウが木に登り寝る姿を見たり、ヌーが出産し産まれた子供が震えながらも数分で歩けるようになる瞬間に立ち会えたり、バッファローの大移動を追いかけたり、わくわくとドキドキが止まらない毎日でした。動物園では決して見られない、本物のワイルドライフたちに生きていく強さを教わったように思います。
今年の50周年企画はウユニ塩湖での日の出から始まり、本コースで最後を迎えました。これまで支えていただいた皆様に心から感謝いたします。そしてこれからも価値ある旅を提供できるようスタッフ一同励んでまいります。
宇津木 健
名古屋営業所
出身地:岡山県岡山市