2019.09.12
延々と550Kmの長さで連なるカラコルム山脈。ヒマラヤ山脈と並び、世界の巨峰群が密集し、多くの長大な氷河が発達しているエリアです。その中でバルトロ氷河は全長約60Kmにおよぶ大氷河です。この氷河周辺には、世界第2の高峰・K2(8,611m)、ブロード・ピーク、ガッシャブルムⅠ、Ⅱ峰の8,000m峰4座を筆頭にカラコルムのジャイアンツが集約されています。これらの最も豪勢な山岳景観を望める、バルトロ氷河トレッキングは生涯に一度は訪れて歩きたい、魅了してやまない憧れのトレッキングコースです。
登山・トレッキングの基点となるスカルドからジープで最奥の村となる標高3000mアスコーレへ。トレッキングはここからスタートして、毎日徐々に高度を上げながら、ゆっくり8日間かけて4,600mのコンコルディアへ達します。往復で2週間以上の長期にわたるスケールの大きな山旅で健脚向けのハードなコースとなります。
アルパインツアーでは、1978年に初めてパキスタンのカラコルム山脈のトレッキングコースを実施して、毎シーズン企画実施して多くの方々にご参加いただいておりました。2013年に日本外務省発出の海外渡航情報レベル3(渡航中止勧告)の発出により、このエリアへのツアー催行を中断しておりましたが、2017年8月より、当該地域の海外渡航情報がレベル2へ引き下げられてカラコルム・トレッキングを再開いたしております。
トレッキングコース
アスコーレから荒涼とした乾燥地帯やガラ場を横切り、3日かけてパイユ(3,800m)へ。ここからバルトロ氷河の舌端は近い。毎年変化するバルトロ氷河上のコースを辿り、左岸に位置する、コブツェ、最後の緑地となるウルドカスのキャンプ地へ。天を突く岩の尖塔トランゴ・タワーズをはじめ、城塞のごとく岩峰群が氷河両岸から迫ってきます。さらにバルトロ氷河のまっただ中を進むと、左右に怪峰ムスターグ・タワー、麗峰マッシャーブルム、氷河上流の進行方向正面には、輝く壁ガッシャブルム、8000m峰の幅の広い峰ブロード・ピークなどの高峰が次々と山容をあらわします。そして、最終目的地のコンコルディアでは、K2の気品あふれるピラミダルな圧巻の山容と対面できます。
スカルドからはジープで登山口のアスコーレ(3,000
m)へ
トレッキング前半は乾燥地帯を進む
世界最大級の垂壁を誇る、迫力のトランゴ・タワーズ(6,286 m)
ムスターグ・タワー(7,276 m)を望みながら氷河上でのランチを楽しむ
朝焼けの輝く、マッシャーブルム(7,821m)
トレッキング後半はバルトロ氷河上を歩く、正面にガッシャブルムⅣ峰(7,925 m)を望む
コンコルディアのキャンプ地から望む、世界第2位の高峰、王者K2(8,611m)
コンコルディアからのK2(左)とブロード・ピーク(右/8,047m)の巨大な山容
山田 勝
東京本社
出身地:千葉県