2019.08.20
■ 原生林の“緑”がとにかく美しい
南極ブナの高木からモスグリーンが纏わりついた妖精が出そうな森、そして今にも恐竜が出てきそうなジャングルの言葉が相応しいシダの森へ。4日間の行程でさまざまな変化を見せてくれる森歩きが最大の魅力です。そして峠から流れ下る透きとおった美しい川辺をさかのぼってマッキノンの峠に立つと、そこはU字谷の溪谷を望む絶景の展望地。歩いてきた人しか訪れられないNZでも特別な場所、それがミルフォード・トラックのハイライトです。もちろん国内最大の滝、サザーランド滝も歩いた人しか近づけません。
皆さまはどんな時期に訪れたいですか?私のお勧めはもっとも森が美しい雨の後、そして冬場の残雪が山々に残り、山麓の原生林の緑とコントラストが美しい初夏が大好きです。思わず頬ずりしたくなる苔むした森は、たっぷり水分を含んだ雨の後が絶対に最高ですね。
■現地のフレンドリーな仲間たち
フレンドリーな小鳥のロビンや森の中にひっそり佇むピジョン(森鳩)、草地から親子そろって散歩しているカルガモのように横切るウェカの家族、そして上空から颯爽と近づいてくるいたずら好きのケア(高山に住むオオム)は、飛び立つときに魅せる羽根の内側が赤く必見です。
縦走後に訪れるミルフォード・サウンドのクルーズでは、アザラシやイルカ、時にはペンギンが出迎えてくれることも。好きな人はいませんが、サンドフライというブヨのような虫も水辺に住むニュージーランドの仲間たちですが、現地で販売している虫よけ薬で対策をしておけば安心です。
フレンドリーな現地のロッジスタッフやトレッキングのガイドも笑顔で迎えてくれます。今回の50周年記念企画ではアルパインツアーでもっとも“ミルフォード・トラックを知る男“ツアーリーダーの小暮一男氏が同行します。
またこの時期の魅力の一つに、マウントクックリリーをはじめとするNZ固有の植物達も咲く季節ですので期待できます。ぜひこの機会にぜひミルフォード・トラックに行きませんか?
【創業50周年特別企画/ Aコース】ミルフォード・トラック完全踏破とマウントクック 10日間
■フィヨルドランドの尾根、ダーラン山脈を望む
スタートして森を1時間ほど歩くと、すぐに展望が開けるのがこのコースの魅力。3つの谷が望める最初の展望地キーサミットからは、これからめざす山肌とどこまでも続きそうなホリフォード谷が眼下に見下ろせます。緩やかなアップダウンを繰り返しながら到着するマッケンジー湖では、残雪をまとったエミリーピークの景観がとびきり美しく魅力的です。到着後や夕食後にのんびり湖畔を楽しみたい場所です。
そして何と言ってもこのコースのハイライトは、オーシャンピーク・コーナーからハリス峠まで続くパノラマ展望です。残雪と氷河を抱くダーラン山脈と麓のホリフォードの谷底では、最大2500m近い標高差があり、このパノラマを約3時間の行動期間中満喫できるのです。またこのルートには初夏から夏に掛けてたくさんの花々が咲き魅力を引き立ててくれます。
■タズマン海まで臨む展望台と美しい川の流れ
ハリス峠から往復1時間半、サイドトリップで訪れることができるコニカルヒル。ダーラン山脈の遥か先にはタズマン海まで見える360度の展望台です。天候やコンディションによっては訪問できないこともありますが、余力を残してぜひ訪れていただきたい場所です。
最終日はルートバーンと呼ばれる川のほとりは気持ちのよいトレイルとなっておりブナの森を抜けていきます。ここまで山岳展望を楽しんだからこそ、より森や川のせせらぎの良さを感じていただけます。ほんとうに綺麗な水の流れだけに、海外の方は泳ぐ(飛び込む)方もいますが、雪解けの水だけあって水は冷たく、見ている方がお勧めですね。
日本で山歩きをされている方にはミルフォード・トラックよりも変化に富んだ山岳景観が楽しめるルートバーン・トラックの方に人気があるのもうなずけます。山や湖、そして鳥や初夏の花々も期待できる50周年記念特別企画には、日本からツアーリーダーが同行します。ぜひこの機会にご参加ください。
【創業50周年特別企画/Bコース】ルートバーン・トラック完全踏破とマウントクック 8日間
【創業50周年特別企画/ Cコース】ニュージーランド絶景ハイキング 8日間
中川 元宏
名古屋営業所
出身地:愛知県名古屋市
関 真見
東京本社
出身地:神奈川県