世界のフラワー・ハイキング・シリーズ

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アルパインツアー50周年おめでとうございます。半世紀の長きにわたり、世界の山へ、日本の山へ、登山・ハイキング愛好家の方々を案内し続け、たくさんのご参加者に山への夢と希望をかなえ続けたこと、なんと素晴らしいことでしょう。また、山の安全と快適さと環境のバランスを考えながら多くの新しい企画を続けられてきことに敬意を表します。
30年前のこと、「アルパインツアーの社員になったら、山を歩いて暮らせるぞ。」くらいにしか考えていなかった、のんきな大学生の私はアルパインツアーに入社しました。サラリーマンとしての旅行業は、そんなに甘いものではありませんでしたが、手配、企画、添乗と多くの仕事を務め、そのころ若いころの芹澤現社長の直属の部下として多くのことを学び、鍛えられました。その後退社し、やりたかった植物写真家として独立。植物写真で食べていくようになり、植物を楽しむ山歩きの講師としての仕事も増えました。10年ほど前、自分が理想とする植物を中心に、山を歩き、文化を学び、買い物を楽しむ、旅行の魅力を満載した、オーダーメードのツアーを、アルパインツアーのスタッフの皆さんや、最初からこのツアーを担当してくれた信頼する藤村さんと、相談しながら作りはじめました。それが「世界のフラワー・ハイキング・シリーズ」の始まりです。最初に企画したのは、スイス・アルプスでのハイキングでした。また、面白かったのはギアナ高地のアウヤンテプイのテーブルマウンテン上にヘリコプターで往復した花旅や、ひとつ花が世界最大のラフレシアに出会ったボルネオ島の花旅などです。ほかにもキプロスやインドの西ガーツ山脈など、私が新企画に携わり、のちに人気定番企画となったコースは特に思い入れがあります。
今後もアルパインツアーとともに、他ではできない企画をご案内していく予定です。2019年には、5月にカナリア諸島、7月にはカナダのヘリ・ハイキング、秋には南アフリカのプロテア・ハイキングなど、興味深い花旅を実施予定です。さらにこれからも、ニューカレドニア、ブータン、インドネシアなど、まだ見ぬ世界の花々との出会いを求めていきます。
あらためまして、アルパインツアー50周年おめでとうございます、これからもさらに長く続くことをお祈り申し上げます。そしてこれからも、末永く「世界のフラワー・ハイキング・シリーズ」をどうぞよろしくお願いします。ツアー参加者の皆さん、アルパインツアーの皆さんに深く感謝申し上げます。

ネパールのヒマラヤザクラ

インド西ガーツ山脈のツリフネソウ