2019.02.07
ロングトレイル倶楽部は2013年秋より発足したATS3つ目の倶楽部です。
この倶楽部は、日帰りハイキングではなく、3日、4日、一週間と毎日つなげて歩ききることで得られる感動が一層大きくなる、そんな秀逸なトレイルに関心がある方々の集まりです。創業50周年を迎え、ロングトレイルの魅力を改めて掘り下げてみようとおもいます。
日帰りハイキングの場合、山中に滞在できるのは日中のみです。また、快適なホテルに宿泊することができますが、移動時間が多くなり、山で過ごす時間がどうしても減ってしまいます。ロングトレイルの魅力は、山小屋やロッジ、テントに宿泊することで、自然の中での滞在時間が増えることです。さらに日帰りでは決してたどりつくことのできない原生自然の真っただ中に身をおき、感動に出会うことができます。夕暮れ時の雲の色、満点の星空、朝焼けで真っ赤に染まる山肌。刻々と変わる大自然の変化を追いかけながら、より長く、より深く自然と過ごすことができるのがロングトレイルならではの楽しみ方なのです。
カナダの雄大な自然を独占できるエスプラナーデ山小屋縦走トレッキング、テントに泊まりながらより自然を身近に感じることのできるアメリカのジョン・ミューア・トレイル、総延長65kmにわたる長距離を6日間かけて歩き通すタスマニア島のオーバーランドトラックなど、自然のなかにどっぷりとつかることのできる魅力あふれるロングトレイルを数多くご案内をしております。
近年、世界各国そして国内の各地でもロングトレイルを整備する動きが加速しています。
それらは“大自然”や”山”をテーマにしたものではなく、歴史ある古道や、交易路、巡礼路といったコンセプトが目立ちます。決して“山”だけではない、その土地の文化や人々の暮らしをより深く知る手段として“ロングトレイル”という旅のかたちが存在するのです。近年人気の高まっているサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路(スペイン)を歩くコースをはじめ、今年から新たにロングトレイル倶楽部の企画として生まれ変わったアルぺ・アドリア・トレイルなど、大自然だけがテーマではない、ロングトレイルからも目が離せません。
“歩く”ということは最も古くから続く旅の手段といえます。自然、文化、歴史、そして人々。
自分の足で歩いてこそ、より満足のいく旅ができるのではないでしょうか。
アルパインツアーではこれからも魅力あふれるロングトレイルを発信し続けてまいります。どうぞご期待ください。
小林 博史
東京本社
出身地:大阪府