ドロミテの山容エベレスト展望トレッキングとチベット仏教

2019.06.13

意外と近い、エベレストまでの道


日本からエベレストのあるネパールまでは、飛行機でその日のうちに到着することができます。厳しい印象を良く持たれるネパールですが、最初に訪れる首都カトマンズは日本の奄美大島と同じ緯度にあり、年間を通して20℃以上ある温暖な気候です。カトマンズにも多数の世界遺産が存在しており、下山後の楽しみの一つとなっています。さて、ここから、エベレストを見に行くには、まず、エベレスト街道の始点、ルクラへと向かいます。

首都カトマンズ

エベレスト街道とシェルパ族

ポカラからエベレストまでのエベレスト街道沿いに住んでいるのはシェルパ族と呼ばれる民族です。彼らは、皆が家族という意識を持った心優しい民族で、名前が曜日によって決まるので、同じ名前の人がいっぱいいるのもこの民族の特徴の一つでしょう。同行してくれるポーターの名前がみんな一緒!?なんてこともあるかもしれません。そんな彼らと歩くエベレスト街道は、チベット仏教が色濃く根付く場所となっています。
エベレスト街道を歩く

街道に根付くチベット仏教


エベレスト街道では、多くの場所で何かが刻まれた岩や手で回せそうな車輪を見かけます。この岩はマニ岩と呼ばれ、チベット仏教の経が刻まれています。マニ岩は信心深いシェルパ族にとっては神様と同じで、彼らにとっての不浄の手である左手はこの岩に向けてはいけません。ですので、実際のトレッキング中は岩を中心に時計回りで歩くことになります。また車輪はマニ車よばれ一周回すと、お経を一回読んだことと同じご利益があると言われています。これは、おおきなものになると、2m近いものもあり、その大きさには大変驚かされます。
マニ石とマニ車

標高約3,800mから遠望するエベレスト


トレッキングにしてわずか3日。エベレストを遠望できるシャンボチェの丘に到達することができます。おすすめのシーズンはネパールか乾季となる10月~3月です。特に10月、11月は世界中のトレッカー達が一堂に集まる時期となっています。標高が高いところは朝晩冷え込みますので、防寒具等は忘れないで持ってきてください。是非一度は世界最高峰を見に来てください!

エベレストを眺めながら展望地へ進む

中西 諒中西 諒

大阪支店
出身地:京都府