2019.10.24
12月がチャンス! チリ 南米の固有種とアンデス山脈の高山植物
地球の裏側にどんな植物があるのだろうか
一般に日本から遠く離れれば離れるほど、日本では見られないような植物が増えます。遠ければ遠いほど飛行機に乗る時間が長いのはつらいという声もごもっともですが、植物の面白さは行っただけのことはある、と言わざるを得ません。地球の裏側では季節が逆ですから、12月はサンチャゴ周辺で高山植物もシーズンを迎えます。
花屋でみるアルストロメリアやナスタチウム、フクシアは南米原産です。しかし園芸化されて流通している種類はほんの一部で、その仲間でさえ想像を超える数の種類が存在します。
オレンジやピンク、サーモンピンクのアルストロメリアが道端に
そしてプヤなどのパイナップルの仲間や様々な形状のサボテンの仲間、黄色や紫、大小さまざまなキンチャクソ
ウやキクの仲間の多様性もほんの一例です。
キク科のムーティシアも白やピンクで道端を彩ります
プヤは黄色や紫もある、パイナップルの仲間
アンデス山脈の植物は意外と親しみ深い?!
一方、標高を上げていくとカタバミの仲間やミムルスやヴィオラなど、案外親しみのある仲間が見られます。
岩の隙間に乾燥から身を守るように咲くカタバミの仲間
こちらも色鮮やかなカタバミの仲間
アンデスの高地は標高の高さに乾燥が加わって、植物には過酷な状況ですから、ミムルスは水辺にのみ生え、ヴィオラやカタバミの仲間は肉厚や毛の多い姿で丸く、乾燥に耐えようとしています。
どこをとってもいかにもかわいい、ヴィオラ・フィリピイ
シックな美しさ、ヴィオラ・モンタグネイ
ヴィオラ・アトロプルプレア 花弁の白は毛
百聞は一見に如かず、7種のロゼットヴィオラを見る旅に、まずは出かけてみませんか。植物が好きな人なら、間違いなく楽しめる、刺激的な世界です。決して後悔はさせません。
松本 聡子
ネイチャリング事業部
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